雪のなごり
2月1日に降った雪はもうほとんど溶けてしまい、なんとなく庭の風景が寂しくなっている。
雪だるまもすっかり溶けてしまって、一番大きなもの以外は跡形もない。
かわりに冬の殺風景な庭に植栽後初めてクリスマスローズが咲いた。
寒い季節ではあるけれど、庭に出るのが楽しくなってくる。
そういえば雪が降った翌日の朝、小学生達がゆきだるまで遊んでいたよ、と夫が話していた。
それを聞いて、彼らはゆきだるまに興味を示してくれたんだなと、思わず頬が緩んでしまった。
私が子どもの頃は今よりも降雪量が多かったから、雪だるまはよく作ったし、
とくに積もった日なんかはかまくらも作ったものだ。
今はかまくらを作れるほどの雪はめったに降らないし、たとえ降ったとしても日が照っていれば午後には徐々に溶け始めてしまうだろう。
今の子どもたちも雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりしたのだろうか。
そうだといいなと思いながら、小さな雪のかたまりになってしまった我が家の雪だるまに「ごくろうさま」と声をかけた。
さて、我が家のミントは雪が溶けてしまったので、外で遊ぶことよりも、
家の中でのヌクヌク生活の方を選んだようである。