無人島の友
このところの朝晩の冷え込みは徐々に耐え難いものになってきています。
そんな寒い夜には半身浴で体の芯から温めるのが安眠の秘訣です。
最近お風呂で読んでいるのが、村上春樹の「村上朝日堂 はいほー!」というエッセイ集。
内容はもちろん面白いのですが、1編の分量も適度な長さで読みやすく、安西水丸のイラストもつい頬がゆるんでしまう面白さなのです。
何度も読み返していますが、飽きないのが村上春樹のエッセイの良いところですね。
ゆうべ読んでいた中の1つに「無人島の辞書」というエッセイがありました。1冊だけ本を携えて無人島に行くとしたら何をもっていくかというもの。
私だったら何を持って行くだろうと考えてみました。
ちなみに村上春樹は”かなり厚めのしっかりした辞書”。
私は結局すぐには思い浮かばず、夫に同じ質問をしてみるとニヤニヤしながら「六法全書」と即答するではありませんか。
私がなぜそんな質問をしたのか、村上春樹が何と書いているのかをもちろんわかった上での回答だというのが見え見えで、一本取られたという感じでした。 くやしーい。
結局夫は何をもっていくのか聞きそびれ、私は何を持って行きたいのか思い浮かばず、気が付けばもう朝。
朝起きて、私を見て嬉しそうに飛び上がり、狂ったように顔を舐めているミントを見ていたら、私は本じゃなくてミントかな、なんてちょっと思ってしまいました。
質問の答えにはなっていないけどね。
こうして文庫本と並べてみると、ミントの小さいこと!